SPECIAL ビジネスの目利き力について

ビジネスは
「目利き力」によって、
その「成否」も
「利益率」も変わる

「新製品や新規サービスを開発したので、それをホームページに載せて販売すればいい」。こんな時代はもう終わりました。高度成長期ならともかく、経済が拡大していない今、どこに市場参入余地があり、どう勝っていくのかまで考えないと、勝ち残っていくことは難しいでしょう。そのための鍵は「目利き力」。何を見るか(視点)、どうみるか(洞察力)を磨くことで、ビジネスの成功確率と、利益率を変えることができるのです。

  • Point.01 成長産業≒算入余地とは
    限らない

    インターネット、テレビ、ビジネス誌などでよく「成長産業」という言葉を耳にするのではないでしょうか。昨今では、次世代通信、次世代自動車、ロボット、IoT、農業、医療・介護、ヘルスケアなどがそういった産業といわれています。しかしながら、そこは上場大企業も含めて多くの企業が参入する「レッドオーシャン市場」です。したがって、成長産業(成長分野)に入れば誰でも成功できるというほど甘くはありません。そこでどう勝っていくのか。「戦略のうまさ」が鍵となるのです。

    Point.01
  • Point.02 市場には参入余地がある

    市場における参入余地とは何でしょうか。新たな算入余地が突然発生することはありません。何らかの社会の変化にともなって発生するものです。例えば、1~2人用の食材は、大家族が多かった時代には不要でした。ところが、高齢化・単世帯化が進むにつれ、そういった食材へのニーズが高まっていきます。このように、「社会環境の変化」が、「世の中の当たり前」を変化させ、「顧客ニーズ」を変化させる。そこに新しい参入余地が生まれてくるのです。

    Point.02
  • Point.03 顧客ニーズには罠があるため、
    構造化するべき

    「顧客からいわれたニーズだからそのとおりつくればいい」。昨今の顧客志向において、こういった傾向はよく見られるのですが、これは半分合っていて半分間違っている可能性があります。ここで大事なのは、そもそも、「そのニーズは本当にニーズなのか」「たまたま話をしてくれた担当者の単なる気づき、アイデアではないか」という疑いの視点なのです。疑う視点というと戸惑うかもしれませんが、現状の方法で間に合っているなら新しいニーズなどでてきません。つまり、現状の方法(今やっている方法)がダメだから、新しいニーズがでてくるのです。そのため、顧客からニーズがでてきた際は「現状の方法はどのようなもので、それはなぜダメなのか」聞いて、「ニーズを構造化」する必要があるのです。

    Point.03
  • Point.04 リアル市場とバズ市場を
    見極める

    「ドローンの技術を使った空飛ぶ車ができました!」話題性は抜群なのですが、ビジネス面では疑問ではないでしょうか。垂直で移動するドローンの技術は、ものを運ぶには著しくエネルギー効率が悪いのです。重いものを運ぼうとすればより多くのエネルギーが必要となり、電池が重くなる。そうするとさらに重くなるため電池が必要となる。つまり、SF映画にでてくるような豆粒ぐらいで膨大なエネルギーがとれるような技術イノベーションがない限り難しいということです。ドローンの技術で人・ものを運ぶのは、技術的な筋としては相当悪いという結果になります。世の中には、こういった実現可能性、技術の筋などを無視した話題性だけのビジネス、製品が非常に多く出回っているのが現状です。バズ的な発想の市場を追いかけるのではなく、地に足がついたリアル市場を追いかけることは、成功への必須条件といえるでしょう。

    Point.04
  • Point.05 利益を上げ続けることこそ、
    企業の存在価値となる

    利益率を高め、より多くの利益を生み出すことは、企業においては非常に重要な活動です。生み出す利益により、新しい投資もできるでしょう。社員の給与を大幅に上げることもできるかもしれません。社員の人数を増やせば、一人当たりの負荷が減り、仕事にゆとりもでてくるはずです。また、それだけ利益を生み出せるなら、役員報酬も上げるべきだと思います。あるいは、株主配当も増やせるようになるでしょう。つまり「利益は企業活動の源泉となり、それが新たな利益を生む」という好循環を生み出す必要があるのです。そのためには、どこかで1歩踏み出して、この好循環サイクルに入っていく必要があります。

    Point.05

CONTACT
お問い合わせ

お問い合わせは、コンサルティングの
申し込みではなく、「改善への入り口」です。
まずは、お気軽にご相談いただくことが
改善への第一歩となります。